前回は、豚肉をビタミンB1の観点から調べて報告させていただきました。
今回は、前回調べきれなかったオレイン酸の観点から豚肉と健康を掘り下げていきたいと思います。
実は豚肉にはオレイン酸含有量が多いと言われています。
なので、食肉業界にいる私は、豚肉にはオレイン酸が多く含まれているので健康に良いですよとなんちゃって営業をしてきました。適当ですいません...
ですので、オレイン酸がなんなのかや、実際ほかの食品と比べてオレイン酸が多く含まれているなかなど全然知りません。
そこで、良い機会ですので調べてみました。
オレイン酸とは
では、まずそもそもオレイン酸ってなんなのでしょうか?よく聞きますが、なんか酸だからすっぱいのかなと思ってました。
…なんと、脂肪のことのようです。いや脂肪を構成している成分である脂肪酸のことでした。
そしてその効用は、凄いです。
・悪玉(LDL)コレステロールを減少させ、善玉(HDL)コレステロールを減少させない
・発ガン抑制、動脈硬化の予防
・胃酸の分泌を抑制
・便秘予防
・肌の健康維持
どんだけ、健康に良い成分なんだと言った内容です。
オレイン酸含有量
食肉に多く含まれる脂肪酸の特徴は? - よくある質問 - 財団法人日本食肉消費総合センターに詳しいです。
まとめると、豚肩ロースの脂肪酸の42.2%がオレイン酸とのことです。ちなみに牛肩ロースだと49.9%だそうです。
いずれにしても、良いイメージのない肉の脂肪は、とても健康に良い成分を多く含んでいると分かりました。
ちなみに、イベリコ豚の脂肪はオレイン酸値が50%を越えるそうです。
肉の永遠のライバル魚はどうかと言うと魚油の14.7%しか含まれていないです。魚油 - Wikipedia
確かに、豚肉はほかの食品と比べてオレイン酸の含有量が高いのです。
どれだけ食べれば良いか
さて、だったら沢山食べれば健康に良いのと思われますよね。
厚生労働省発表の資料に記載がありました。厚生労働省:「日本人の食事摂取基準」(2010年版)
なんとオレイン酸の摂取量の目安は設定されていません。
体内で作り出すこともできる脂肪酸であるので、特に設定していないようです。でも、過剰摂取は肥満リスクになるのでやめろと書いてあります...
なんとも煮え切れない状態ですが、適量をとればよいようです。
もう少し良い情報があれば更新します。
前回の記事豚肉と健康① ビタミンB1について調べてみた - ぶたぞーブログも合わせて考えると豚肉はちょっと凄すぎですね。
疲労回復から悪玉コレステロールを減らす、便秘予防、美肌効果、発ガン抑制と不老長寿の薬かなってぐらい健康貢献度の高い食べ物のようです。
ちょっと、良い面ばかり見ていると正しい姿が見えなくなっている可能性を感じます。
次回は豚肉が健康を害する可能性について調べてみようかと考えています。
今日のところはこれでおしまいです。