せっかく買ってきた肉をおいしく料理したいと誰もが思っているはずです。
でも、家で食べるステーキは、固くて噛みきれなかったり、パサパサでおいしく焼けなかったりすることありませんでしょうか?
今回は、豚肉に上手に火を通して、やわらかくおいしく食べる方法をお伝えしたいと思います。
目次
1、 部位ごとに異なる肉のかたさ
私の経験値ベースですが、かたい順に以下のようになります。
・かたい
ウデ(豚小間)
モモ
カタロース
バラ
ロース
ヒレ
・やわらかい
もちろん、お肉屋さんやスーパーの方は、部位ごとのかたさを理解していますので、かたい部位ほど薄切りや切り落としにして、パックします。
実際ウデは、99%豚小間として販売されます。沖縄でだけ、ウデをブロックとして販売しているのをみたことがあります。
一方、ヒレは非常にやわらかいのでブロックでの販売がほとんどです。そのため、そもそもやわらかい部位を選んで調理すれば、肉がかたいといったことが起きづらいと言えます。
ただ、ヒレやロースは価格的に高くなってしまうという問題があります。そこで、これからお伝えする調理での工夫が重要になってきます。
2、 調理法別やわらかく調理するコツ
(1) 炒め物
言われてみれば当たり前なんですが、肉は薄ければ薄いほど食べた時、やわらかく感じます。なので、ウデやモモであっても薄ければかたさは気になりません。
そのため、まずお肉をお店で選ぶところから、肉をやわらかく食べる戦いは始まります。沢山あるお肉のパックの中で厚い肉が入ってしまっているパックを避けて選んでください。
スーパーやお肉屋さんによっては超薄切りとして表示されて販売されているものがあります。超薄切りは、どんな調理でもやわらかく料理することができるので、おすすめです。
次に、肉は焼いたらすぐに食べてください。
冷めたらかたくなってしまいます。ですので、料理の最後に肉は焼いて、焼いたらすぐに食べることはとても重要です。
冷めてもやわらかくを求めるのであれば、超薄切りを使っての料理か、これから書く裏ワザしかないのかなと思います。
(2)ステーキ
ステーキの焼き方ですが、絶対に押さえていただきたい基本があります。
基本1 ステーキを焼く前に肉を常温に戻す。
冷蔵庫から出して30分は放置してください。もしくは、買い物から帰ってきたら冷蔵庫にステーキを入れないでください。
私達肉業界の怠惰なのかもしれませんが、この基本中の基本があまりにも知られていません。
冷たい肉は中までうまく火を通すことが不可能です。冷たい肉を焼くと、肉の表面は焦げても、中は真っ赤といった状態になります。
「あれっこれは駄目だ、もっと火を通さないと」となって、さらに焼くと肉の表面は焦げ焦げになり、中もかたく焼けてしまいかたくて、おいしくないステーキになってしまいます。
こうならないために繰り返します肉を常温に戻してから焼いてください。
基本2 強火でまず表面をしっかり焼く
中火や弱火でだらだら焼いてはいけません。理由は、肉汁がでてしまうからです。
肉汁が出る前に表面をしっかり焼いて、肉汁が肉の外にでるのを防ぎます。表面がしっかり焼けたら、弱火から中火でじっくり火を通せば良いのです。
具体的には、強火で1分ぐらいフライパンを熱します。肉を入れて2分表面全てに火を通します。弱火から中火にして1分焼きます。これで完成です。
基本3 ステーキを1口サイズにカットしてから焼く
ステーキを焼く前にカットして、カットステーキの状態で焼く。
正直言って、1枚ステーキをそのままレストランのように焼くのは難しいです。経験と勘が必要になります。
でも、ステーキを焼く前に1口サイズに切って焼けば、とても簡単にステーキは焼けます。
基本2の通りにやってみれば、大抵上手くいくと思います。どうしても1枚ステーキで焼きたい方はこちらのサイト(http://www.aussiebeef.jp/topics/steak.html)を参照してみて下さい。
3、 冷めてもかたくならない裏ワザ編
調味料の世界は進化が著しいです。
お肉やわらかの素という商品をご存知でしょうか?かけるだけで肉がやわらかくなると言う魔法のような商品です。
詳しくは、味の素 商品情報サイト(https://www.ajinomoto.co.jp/onikuyawaraka/index.html)を参照いただけたらと思います。これは、パイナップルにも含まれる酵素の力で肉をやわらかくしてしまうという優れもの商品です。
肉にかけて5分で効果を発揮するので時間もほとんどかかりません。

- 出版社/メーカー: 味の素
- メディア: 食品&飲料
- この商品を含むブログを見る
ただ、何度か使ってみて、感じたことがあるのでお伝えします。
味の素商品情報サイトにはポークソテーがメニューとしてありますが、焼いてすぐに食べられるのであれば、これは必要ありません。
ただ、お弁当で食べる場合や帰りの遅いパートナーと食事の時間が合わせられず焼いてから時間がたって食べることが想定されるときは非常に良いと思います。
特に、実際効果あったと感じたのは、豚小間です。豚小間はどうしても一旦冷えてしまうとかたくなる部位です。
でも、この商品を使用すると冷めてもとてもやわらかく食べることができました。値段も2kg分の肉に使える50g入りの商品が298円程なので、リーズナブルかなと思います。
4、 まとめ
今日は、部位ごとに異なる肉のかたさ、炒め物とステーキを焼く時の注意点、冷めてもかたくならない裏ワザと書いてみました。
次回の豚肉料理の時に是非とも生かしていただけたらと思います。