梅雨ですね。こんな時期はなかなか肉も売れなくなってしまいます。今日は知っていそうで、実は良く知られていない豚肉の部位の話です。特にロースは豚のあの辺についているお肉だなとか思うことって少ないと思います。今回はお肉屋さんが良くやる人間のどの筋肉にどの部位が相当するかをも説明していきたいと思います。
目次
2、 部位ごとの説明
ロース
人間で言えば背筋にあたる部分です。豚は胴長で、ロースが長い特徴がありロースを沢山食べたい私達に向けに改良されたと言えます。サシは入りづらい部位でさっぱりとした味わいです。向いている料理は、トンカツ、生姜焼き、豚ステーキ(トンテキ)、しゃぶしゃぶなど汎用性の高い部位です。唯一煮込みには向いていないですね。
肩ロース
人間で言えば背筋の上の方、首のすぐ下くらいに位置する筋肉です。サシも入りやすく、肉の味もしっかりする部位です。向いている料理はローストポーク、豚ステーキ(トンテキ)、生姜焼き、焼肉、焼豚など、往年の3番バッター長嶋を彷彿とさせるぐらい万能部位です。実際トンテキ専門店では肩ロースを使用していることが多いです。
人間で言えば肋の内側の筋肉です。三枚肉とも呼ばれ、脂肪と赤身が交互に6層をなしている部位です。しゃぶしゃぶ、鍋用薄切り、角煮、生姜焼き、焼肉、炒め物など脂を味わう料理に向いています。
ウデ(肩)
人間で言ってもも肩からウデにあたる部分の筋肉です。豚小間として売られており、炒め物やカレーなどに合います。まだまだ、食べられ方に伸びしろがある部位と思っており、ブロックとして煮込んだり、ステーキにしたりと工夫次第でおいしい食べ方があると思っています。
ヒレ (関西だとヘレ)
人間で言えば背筋の背骨の間にある部分の筋肉です。脂がなく、非常にやわらかい部位です。ヒレかつやソテーにして食べられることが 多いです。
スペアリブ
肋と肋の間の肉と肋骨の部分。バラとつながっている部位でもあり、脂を味わえるのと臭みが少ないです。向いている料理は、BBQや煮込みです。肉屋さんは皆んな知ってますが、肉は骨の周りが一番おいしいです。食べる機会は少ないかもしれませんが、積極的に食べていただきたい部位です。
豚トロ
首から顎にかけての部位。サシが非常に入っています。向いている料理は、焼肉と実はしゃぶしゃぶです。ただ、豚トロをしゃぶしゃぶにカットするのは非常に難しいため、幻の料理になっています。興味ある方は、身近な肉屋さんと仲良くなって注文してみてください。
モモ
お尻から太ももにかけての部位。赤身が強い。ステーキ、生姜焼き、カレーなどに向いている。
豚肉の部位は深堀すればまだまだありますが、ざっとこんなもんだと思います。これが牛肉になると途端に部位の名前が多く出てきます。豚ではロースで済む部位名がリブロースとサーロインになったり、バラで済む部位は前バラとトモバラになったりと細かく名前がついています。それだけ牛は大きく、部位を細かく分けないとカットできないのです。
私は肉を食べるときどうしても、部位の場所をイメージしながら食べてしまいます。そんなことして、おいしいのですか?と言われそうですが、いつもおいしくいただいてます。さて、豚肉の部位に興味を持っていただけましたでしょうか?是非とも今まで余り興味のなかった部位での料理や注文に挑戦してみてください。