ぶたぞーブログ

みなさんに豚肉をおいしく、賢く食べていただきたいと思ってます。豚道の道のりはとてつもなく長そうですが、お付き合いいただけたら嬉しいです。

高級豚肉イベリコ豚とは

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イベリコ豚って聞いたことあるけど、実際見たことあるかって聞かれるとないし、食べたこともあったけ?…っとまだあまり馴染みがないのではないでしょうか?

中にはイベリ子豚(イベリの子豚)と思っている方もいるかもしれません(実際私の友人でいました)。

イベリコ豚は、子豚ではありません。

私はイベリコ豚をユニークな豚と思っています。

ベジョータなどのグレードの話もユニークですし、味もとても特徴があります。

今日は、イベリコ豚の秘密を明らかにしていきたいと思います。

目次

イベリコ豚とは

見た目

普通の豚じゃない。

なんか、黒いしでかいですね。

品種

実際、品種が普通の豚とは違います。

普通豚といって、みなさんが思い浮かべるのはLWD(三元豚)という品種です。

イベリコ豚は、イベリア種の純血か、イベリア種とデュロック種を交配させた豚でイベリア種の血が50%以上混ざった豚に限られるのです。

産地

スペインです。

特に、独立問題で揺れるカタルーニャ地方が産地と聞いたことがあります。


グレード(ランク)の話

イベリコ豚には、上・中・並と3つのグレードがあります。

どんぐり食べてるのがイベリコ豚と思っている方もいると思います。

どんぐりを食べているのは、一握りのグレードの高いイベリコ豚だけです。

3つのグレードとは

グレードには、それぞれ名前があり「ベジョータ」、「セボ・デ・カンポ」、「セボ」です。

左から順に、グレードが高いです。

それぞれ説明します。

ベジョータ(上グレード)

これがいわゆる皆さんが思い浮かべるイベリコ豚です。

どんぐりを食べて放牧をされてのびのび育てられた豚です。


実は、ベジョータは私のような肉屋から見ると「こだわりが半端ないってよ」です。

育て方のしばりがとても厳しいです。



まず、10月1日から12月15日の間に放牧を開始する必要があります。

最低60日間は放牧して育てます。

放牧地に自生する植物か、放牧地に落ちているドングリのみを食べて育てます。

また、この間、穀物飼料(コーンや麦とか)を与えてはいけないのです。

放牧終了時には、開始前より46kg以上体重が増えていなければならないです。

さらに、生後14ヶ月以上の豚である必要があります。


このように、スペインが国を挙げて品質やブランドを守るためにこだわっている豚がイベリコ豚のベジョータなのです。

セボ・デ・カンポ(中グレード)

60日間以上の放牧でドングリまたは自生植物、穀物飼料を与えて育てたもので、生後12ヶ月以上の豚です。

要は、ベジョータ崩れのグレードです。

割れせんべいと同じです。

割れせんべいは、割れちゃっているため通常品より安く売られてますよね。

このグレードは、厳しいベジョータグレードを目指して育てたけど、惜しくも基準に満たなかった豚を少しでも高い評価にするためのものと言って良いです。

ただ、これは、日本で流通しているところはみたことがありません。

スペイン人に聞いても、見たことないと言っているぐらいなので、スペインの肉業界で出回る程度のマニアックなグレードなのでしょう。

セボ(並)

穀物飼料だけで育てられた生後10ヶ月以上のイベリコ豚です。

放牧もされてないですし、ドングリも食べてません。

つまり、品種だけイベリア種50%以上の豚を普通の豚と同じように豚舎で育てた豚です。


スーパーで売られているイベリコ豚のほとんどがこのセボになります。

肉質

歩くオリーブとも言われるほど、肉質に含まれるオレイン酸の含有量が多いです。

豚のオレイン酸についての記事はこちら
健康と豚肉② オレイン酸について調べてみた - ぶたぞーブログ

また、サシも普通の豚に比べて圧倒的に入っています。

脂に特徴があります。食べた瞬間に口の中で脂が溶けだし旨味を強く感じます。

これは、普通豚(LWD)では決して感じられない味です。


一方で、脂の無い赤身の部分だけを選択して食べてみると、普通豚と違いがわからなくなります。

脂あってのイベリコ豚なのです。


それでは、ベジョータとセボって味の違いはどうなのってことですが、、、

ベジョータは圧倒的に旨味が強いです。さすが、ベジョータって感じです。

おいしく食べるコツ

イベリコ豚は、脂に特徴があるため食べ方も普通の豚とは変えた方が良いです。

塩こしょうなどの、シンプルな味付けで食べる場合は、1口サイズを3つ程度の量にすると良いです。

少なめの量にすることがポイントです。

たくさん食べすぎるとくどいなと思ってしまいます。


ある程度量を食べたいとなると、タレなどで工夫が必要です。

脂が強いので、さっぱりとした味わいのタレなどが合います。

具体的には、ぽん酢、めんつゆ、プルコギのタレなどです。


特におススメなのは、バラのプルコギです。

コストコでも、大人気のこちらのプルコギのタレは、控えめに言って合います。

イワタニ フッ素加工 プルコギプレート CB-P-KGAF

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CJ 豚プルコギのタレ 840g

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値段

気になる値段ですが、セボグレードで、バラが100g200円ぐらい、肩ロースが100g300円ぐらいです。

ベジョータは、肩ロースが100g450円くらいです。

ベジョータのバラは、余りにも脂の割合が多くなってしまうので、ほぼ出回らないです。

まとめ

・見た目は普通の豚と違う。
・品種の定義は、イベリア種の純血かイベリア種とデュロックとの掛け合わせた豚でイベリア種の血が50%以上入っていること。
・スペイン産。
・グレードが上中並の3つある。上がベジョータ。
・ベジョータは、飼育方法の縛りがとても厳しい。
・イベリコ豚はオレイン酸の含有率が高い
・味は脂に特徴があり、口に入った瞬間に脂が溶け出しジューシー。
・ベジョータは、旨味がとても強い。
・食べ方は工夫すると良い。バラはプルコギで食べるのがおススメ。


イベリコ豚について理解は深まったでしょうか?

イベリコ豚は、これから日本でもっと広まっていくと思っています。

スーパーなどで、見かけた際は、そんなに高くないので、試しに是非購入して食べてみていただけたらと思います。