ぶたぞーブログ

みなさんに豚肉をおいしく、賢く食べていただきたいと思ってます。豚道の道のりはとてつもなく長そうですが、お付き合いいただけたら嬉しいです。

三元豚ってなんだ?

f:id:butazou:20170503190050j:image

〇〇三元豚、三元豚のロース、三元豚ベーコンなどスーパーやレストランで「三元豚」というワードは溢れていますよね。ただ、実際は三元豚って何?という方も多いのではないでしょうか。

 

でも、それは当然です。大学で畜産専攻の学生が習う内容なのです。

 

かく言う私は大学で畜産を学びました。

 

が……真面目な学生ではなかったので、改めて調べて見ました。

 

三元豚(さんげんとん)とは、三種類の品種の豚を掛け合わせた一代雑種の豚を言う。

Wikipedia

 

うーん。解ったような解らないようなですよね。

 

まず、三種類の品種の豚ですが、定義としてはどんな品種でも三種類であれば良いのです。ただ、ほとんどの場合

 

ランドレース種(L)、

 f:id:butazou:20170501195156j:image

大ヨークシャー種(W)、

f:id:butazou:20170430115900j:image

デュロック種(D)   学生のとき、こいつの世話をしてました。デカくて、毛が硬く、噛まれたら怪我しそうで怖かった…

f:id:butazou:20170501195231j:image

 

の三種品種になります。なぜなら、この三品種の掛け合わせが、最も養豚農家さんにとって生産性の高い豚であるからです。一言で言うと、コスパが良い豚ってことです。早く育ち、肉もいっぱいとれて、おいしい豚なのです。

 

次に、三品種を掛け合わせるとは、要するに雑種を作ることです。良く雑種の犬は病気に強いとか言ったりすると思いますが、本当にそうなのです。この現象を雑種強勢と言います。

 

豚では、人類の長い歴史の中でこの三品種で雑種を作ることで、最もメリットのある雑種強勢を発揮させているのです。

 

そのため、実は日本で食べられいる豚のほとんどが三元豚なのです。三元豚以外は価値を高めて売らないと採算が合わないため黒豚など高級豚として出荷する必要があり、一般的に食べられる豚のほとんどは三元豚となります。

 

また、肉業界では略記号をとって三元豚のことをLWDと呼んだりもします。

 

三元豚の作り方は図の通りです。人で例えるならば、母方のおばあちゃんがL、母方のおじいちゃんがWでLWがお母さん、Dがお父さん、その子供が三元豚(LWD)となります。

 

f:id:butazou:20170501201750p:image

世の中では、マーケティング上「三元豚」には限定と言った含みをもたせて訴えかけますが、実際を知ると「三元豚」ってそんなに声高にいうことかな。。。。って思ったりもします。

 

もしかしたら、四元豚、五元豚って聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。ご察しの通り三元豚にさらに別の品種のを掛け合わせると四元豚になります。五元豚はさらにですね。こちらは、生産コストも高くなるため、あまり出回っていないです。こちらは違う機会に書こうと思います。

 

ここまで読んでいただきお分りいただけたと思いますが、三元豚は必ずしも国産を示すものではありません。 

 

アメリカ産でもカナダ産でも、はたまたフランス産であっても三元豚である可能性はあります。と言うか、その可能性が高いです。なんか、漢字の名前にすると何でも日本産に思えちゃいますよね。今度、〇〇三元豚と書いてある商品の商品ラベルや裏面の原材料表示を確認してみてください。意外と外国産であることが多いと思います。

 

気になる三元豚の味ですが、実は様々です。豚肉の味を決めるのは品種だけでなく、血統やエサ、育つ環境などが要因と言われております。

 

同じ品種であるサラブレットだって、速い馬と遅い馬がいますよね。豚肉の味も一緒です。

 

価格に関しても、三元豚だからと言って必ずしも高くはなりません。だって一番出回っている豚なので。先ほど農家さんにとって良い豚と書きましたが、安くておいしい三元豚は庶民の味方であるとも言えます。

 

三元豚のことわかっていただけたでしょうか?今度、是非とも三元豚を買って、味を確認していただけたらと思います。